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別府、みなかみ18湯、榊原、長湯他、人気温泉ニュース【温泉地 Biz+(12/18週)】

2022年も、もうのこり数日。
今日は最後の月曜となりました。

今週は温泉地と学生のコラボ記事が複数ありました。
地域活性、地方創生につながっていくことを期待しています。

大分|別府八湯(にっぽんの温泉100選2022:4位)

温泉✕ヨーグルトによる健康法提案

大分朝日放送」から別府市と食品メーカーによる新たな健康法提案コラボの記事です。

温泉、ヨーグルト、単体で健康に良さそうですが、入浴前にヨーグルトを接種することでどういう効果になるんでしょうね。
悪いことはないでしょうが、わかりやすいメリットが見えるといいですよね。

明治のサイトに今回のコラボプロジェクトについて情報が掲載されています。

本プロジェクトを通じて2つの実現を目指してまいります。
1つ目は、別府市民の皆さまの生活習慣の改善です。
別府市明治ブルガリアヨーグルトの相乗効果で生まれる、他にはないユニークな腸活を通じて、別府市民の皆さまおよび本取り組みに参加いただいた幅広い方々を腸から支え、心身ともに健やかな毎日の実現を図ってまいります。
2つ目は、観光促進です。
「免疫力日本一宣言」に取り組まれている別府市において、本プロジェクトにおける健康課題解決の取り組みを観光資源となるようにコンテンツ化していくことで、観光産業にも役立てていただきたいと考えております。
ー出典:株式会社明治プレスリリースページ

温泉の良さをいかして観光以外の企業とコラボが行われることは、素晴らしいことですね。

総務省統計局の「家計調査」(2020年)にヨーグルトの消費量ランキングデータがあります。
それによると、東日本の消費量が多く、特に東北が顕著。
大分県(調査地は別府市ではなく大分市)は22位でした。

別府とのコラボで実績を残したら、さまざまな温泉地で明治のビジネスが広がるかもしれませんね。
かぼすといえば大分名物であり、この後取り上げる臼杵市発祥ですが、ヨーグルトとコラボしての商品出したらどうでしょうね笑

大学生によるモニターツアー考案

https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2022/12/11/JD0061924498

大分合同新聞」から、大学生によるモニターツアーが考案されたという記事です。

別府市臼杵市の共同観光誘致事業「おもてなしプライドプロジェクト」の一貫だそうです。

地元の別府大学、愛媛の松山大学の学生も参加して、学生目線でターゲットを"20~30代女性"に設定したモニターツアーです。

コンセプトは"ここでしか食べられない味、できない体験"。

温泉の顕在客、リピーターではなく、新たな層を取り込むためにとても素晴らしいと思います。
個人的にはやはり「食」押しです。

こういったモニターツアー企画のデータを吸い上げて、将来のための「ご当地グルメ」開発を進めるべきだと思われます。

湯治といった目的意識が明確な方以外には"ここでしか…"をアピールするには「食」による差別化はわかりやすく、湧出量が豊富ではなく特徴があまりなくても、受けいられるのではないでしょうか。

もちろん開発がそう簡単にうまくいくわけではありませんが。

群馬|みなかみ18湯(同41位)

水上温泉で廃ホテルを解体して再開発へ

「上毛新聞」からの水上温泉で再開発のニュースです。

今秋頃から水上温泉のさまざまな仕掛けを記事として目にすることが増えた気がします。

東京大学、オープンハウスと連携してのニュースなど、少なくとも関東の温泉地の中では特に積極的に見えます。

今回再開発を手掛けるのは「源泉湯の宿松乃井」を運営しているシーガル・リゾートイノベーション社。
水上温泉にあるこの施設は、プロが選ぶホテル・旅館100選に選ばれています(関連記事)。

個人的には鬼怒川温泉よりも廃墟感が目立ってしまう気がしているのが水上温泉なので、今回の取り組みで新たな流れができることを楽しみにしています。

三重|榊原温泉(同75位)

温泉100選に再ランクインした温泉地から初の記事です。

地元大学と連携したイベント開催

三重テレビ放送」から地元大学との連携事業が始まり、ライブイベントが開催されたという記事です。

今回の提携事業は宿泊施設と地元大学ですが、他のエリアでも旅館組合等で地元の学校との連携をどんどん行うべきですね。

前述の観光向けにモニターツアーのように若い目線を生かすこと以外にも、この高田短期大学は「保育・幼児教育」「介護福祉」の学科もありますので、ファミリー、シニアをターゲットにした連携も面白そうです。

連携事業は2023年4月から本格化するようです。
どんな資金が動くのかわかりませんが、地元連携、若い層の参加など、こういった事業に対して自治体の支援ももっと行われるようになるといいですね。

熊本|阿蘇温泉郷(同84位)

重要文化的景観阿蘇の文化的景観」に草原を追加へ

熊本日日新聞」から国重要文化的景観に関する記事です。

記事の中に県知事のコメントがあり、この動きは世界文化遺産認定へとつながる動きだそうです。
すぐに申請できるわけではなく、まずは国内候補に入る必要はありますが、そのために保存措置を行うことになります。

歴史的、文化的なものを守ることに反対はしませんが、本来の目的が見えなくなっているようが気もします。

ここ数日、世界ジオパーク再認定に関するニュースがいくつか報道されていました。

4年毎の審査で問題なく再認定されたのは以下の2地域。
糸魚川ジオパーク
伊豆半島ジオパーク

4年ではなく2年で再審査となったのは京都府京丹後市、兵庫の豊岡市香美町新温泉町鳥取の岩美町と鳥取市がエリアとなる地域です。
山陰海岸ジオパーク

伊豆半島山陰海岸ジオパークを訪れたことはありますが、私の周りでは興味を示している人はあまりいませんでした。

2年後の審査が通過できなかったらどうなるのかと調べてみたら、なんと審査をクリアできなかった地域があることを知りました。

茨城県北ジオパーク
2015年(平成27年)の再審査で活動への理解や認識の低さを指摘され、2017年(平成29年)12月22日、地質遺産の保全方針やジオパークの将来計画も整備されていないとして、史上初めて日本ジオパークの認定を取り消された。
ー出典:ウィキペディア

なおジオパーク認定されているのは、日本は9地域ですが、なんと中国は41地域もあります。
新型コロナの今はさておき、どれくらいの数の人がジオパークと意識して海外から中国へ旅行に行っているんでしょうね。
ジオパークとして意識したことがある、耳にしたことがある海外の地域は、私はゼロでした汗

大分|長湯温泉(同87位)

温泉地でのテレワークがもたらす効果検証する実験が実施

https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2022/12/16/JIT202212160702

大分合同新聞」の記事です。
長湯温泉でテレワークの効果を検証する実験が行われたという内容です。

ワーケーションはなかなか本格化し切れていないイメージがありますが、テレワークは今後もコロナ前に戻ることなく続いていきそうですね。

今回の実験は12人の参加者が4泊5日でデータ分析された規模なので、メリットをそれほどにはアピールできない気もしますが、ぜひ今後も継続的に行い、温泉地への注目が集まるといいですね。

温泉の効能とともにアピールすることで海外へのいいアピールにもつながっていくことを期待しています。

その他

  • 対象となる温泉地は観光経済新聞による温泉ランキング「にっぽんの温泉100選2022」です。

  • 温泉地名は温泉100選に則っており、掲載はランキング順です。

  • 温泉地情報はスマートニュース、グノシー、dニュースといったニュースアプリで掲載された記事です。

最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございます。