今週も人気温泉地からの最新ビジネス情報をお届けします。
地域活性、地方創生につながっていくことを期待しています。
温泉をユネスコ文化遺産登録を支援する「応援する会」に参加した県知事と主な温泉地をリストにしました。
宇奈月温泉のウナギの特産化プロジェクトも気になります。
- 神奈川|箱根十七湯(にっぽんの温泉100選2021:5位)
- 佐賀|嬉野温泉(同25位)
- 和歌山|白浜温泉(同33位)
- 福井|あわら温泉(同40位)
- 富山|宇奈月温泉(同47位)
- 兵庫|湯村温泉(68位)
- 全般
- その他

神奈川|箱根十七湯(にっぽんの温泉100選2021:5位)
京急が少量乗合運送サービスの実証実験を実施
「トラベルボイス」から箱根で行われる運送の実証実験に関するニュースです。
京急がコンパクトな車両を使って通常運行、オンデマンド運行の実証実験を箱根で行うようです。
バスよりもっと小さく、地域によってはこのサイズのほうがマッチすることもあるんでしょうね。
これまで"商用"として開発されてきたハイエース、キャラバンに、それほど重くない荷物を運ぶための設計も求められるのかもしれませんね。
暖かい温泉地で、屋根なしの車両があれば、乗りたくなってでかけたくなりそうです。
京急はこの実験のデータを生かして全国への提案を進めるようです。
電車ほどの設備投資はしなくても運用は可能でしょうし、京急沿線から離れてもビジネスになりそうです。
地域特性が求められないようであれば、どこでもビジネス化できそうですし、スーパーやコンビニもうまいタイアップができそうな気もします。
話はそれますが、今回の記事、とても分かりづらかった…
「小量乗合輸送」という単語を「小規模?」と考えて調べたのですが、今回の記事しかGoogleではヒットしませんでした。
「少量」のほうが一般的で、「少人数」という意味を指しているようです。
佐賀|嬉野温泉(同25位)
自動運転車両の体験会が開催
「サガテレビ」から、嬉野温泉駅から温泉街までの導入予定の自動運転車両の体験試乗会が行われたというニュースです。
この乗り物に乗りたくて嬉野へ行ってみようかなと思うお客様もいるかもしれませんし、事故なく本格導入へと進めて欲しいですね。
2023年度にも導入を見込んでいるそうです。
私が訪れた時は温泉街のバスターミナルの周りに何もなく、土産を見ることもできなかったので、もっと温泉街の中まで入って欲しいですね。
大きなバスではなく、このサイズであれば足湯施設あたりにバス停を作ることもできるのではないでしょうか。
今回のニュースは動画で試乗会の様子を見ることができます。
車両には「mACNiCA」(大文字と小文字が間違えているかもしれません)というロゴが窓に貼ってありました。
次世代モビリティを開発している日本企業(半導体商社)でした。
日本では売上トップ企業です。
かつての上司(現在は外資半導体メーカー)が自動運転関連でちょくちょく登壇やリポートを発表していたこともあり、ちょっと意識もしていました。
規模では海外の企業と戦えないのかもしれませんが、コンパクトな車両サイズ、日本ならではのアイデアで頑張って欲しいですね。
半導体メーカー、商社を調べたついでに、商社の売上規模を調べてみました。
世界1位 北米企業(売上約3兆円)
世界2位 北米企業(売上約2兆円)
世界3位 台湾企業(売上約2兆円)
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国内1位 マクニカホールディングス(売上7618億円)
※wikipedia他調べ
差がそれほどないのか、この差が大きいのかはわかりませんが、今後も意識して自動運転を見ていきます。
再び話がそれますが、箱根の記事は「輸送」、こちらは「移動」という単語が使われていました笑
和歌山|白浜温泉(同33位)
県主催のワーケーションシンポジウム他が白浜で開催
「紀伊民報AGARA」から、白浜の温泉街にあるホテルでワーケーションを考えるシンポジウム、ワークショップが開催されたという記事です。
それぞれの内容が詳しく掲載されているわけではありませんが、全国的なトレンド・ニーズを知りつつも、いかに和歌山に呼び込むかを考える必要がありますね。
温泉地でいえば、白浜、南紀勝浦温泉(にっぽんの温泉100選2021:99位)以外にも龍神温泉や熊野本宮温泉郷(川湯、渡良瀬、湯の峰)といった人気どころがありますし、ワーケーションとの相性も悪くないはずです。
それこそ電通関西支社、大広といった幅広い企業と接点のある広告代理店につないでもらい、ワーケーション実績のある企業にどんどん提案してみてはいかがでしょうか。
法人営業に強いJTBなどもありかもしれません。
JTBはすでに観光関連だけでなく移住促進も手掛けていますしね。
記事の最後は仁坂吉伸和歌山県知事のまとめコメントで締めくくられています。
仁坂知事:
ワーケーションでたくさんの人が来てくれたら、場所の提供や案内など、いろんなビジネスが出てくる
ー出典:「紀伊民報AGARA」記事
誰でも思いつくアイデアですね笑
"来てくれたら"ではなく呼び込む提案がないと、和歌山へ行くキッカケになりませんよね。
以前に和歌山で仕事をした時に、観光企業、地元の関係者と仲良くなりました。
過去の県知事はとても積極的でお金を引っ張ってきて(落として)くれていたので"待つ"人が増えたという話を聞いたことを思い出しました。
今の県知事は違う雰囲気ですね。
福井|あわら温泉(同40位)
旅行客と地元民の交流を図る飲食店がオープン
「福井新聞」からの記事です。
温泉街に旅行客と地元民の交流を図る、日替わりの店舗がオープンしたという内容です。
新型コロナの前から社員旅行などの団体ニーズは減っている中、ワーケーションも少人数かソロですし、こういう企画もマッチしやすそうです。
個人的にもとても気になります。
日替わりなので固定のメニューがなく、近くのお店からの出前もあるそうですが、記事にはスペアリブやチーズ、ピザ、焼肉という単語が記載されていました。
旅行客もさまざまですが、福井らしさを感じるメニューが出前できると嬉しいですね。
あわら温泉(周辺)で移住関連の情報を目にしたことがありませんが、移住相談や仕事などの相談ができる、もしくは紹介できたりすると、日替わりとはいえ、この"場"を訪れたくなるモチベーションになりそうです。
夜飲みながらだと相談は難しいかもしれませんが笑
富山|宇奈月温泉(同47位)
温泉水で育てたウナギの試食会開催
「北日本新聞」からウナギの特産化を目指すプロジェクトに関する記事です。
今年6月にもウナギ関連の記事はニュースになっていました(関連記事)。
今回は温泉水で育てたウナギの試食会が行われています。
試食後、アンケートの調査結果を集計し、成分試験も行って評価するそうです。
全国的にウナギの漁獲量は減っているのでしょうが、特産になればどこでも人は呼べるでしょうし、高い評価になるといいですね。
それこそ新たな集客コンテンツになること間違いないと思われます。
ところで、全国の人気のウナギを成分試験を行うとどういうデータがでるんでしょうか。
成分試験のコストがどれくらいなのかわかりませんが、それほど高くなければYouTuberのどなたか試してみて欲しいです笑
兵庫|湯村温泉(68位)
松葉ガニをラッピングした特急バスがデビュー
「神戸新聞」から大阪・三宮から湯村温泉へ行くバスに松葉ガニが新たにラッピングされたバスの運行が始まったという記事です。
この時期はカニ一色ですね。
寒い時期ならではの温泉、そしてご当地グルメのある日本海側の温泉地は強いですね。
運行している6台のバスのうち、1台のラッピング費用(約160万円)は新温泉町が負担しています。
全てのバスが新たにラッピングされたのか、新温泉町が負担した1台だけが対象なのかはわかりませんが、カニラッピングでどれくらいの反響になるんでしょうね。
この時期は、どんなラッピングでもカニを求めてみなさんお出かけしそうです笑
カニにつながる返礼があれば、クラファンでも支援が集まりやすそうですね。
車両・バスの記事が今回多かったのですが、この記事では「運行」という単語が使われています笑
全般
温泉のユネスコ文化遺産登録を支援する会の17県知事
「朝日新聞」の記事から、温泉をユネスコ文化遺産登録を支援する「応援する会」に関する情報です。
先週の記事でも取り上げましたが、朝日新聞の記事では参加した17の県が掲載されていたので、県知事、温泉100選に県でTOP3にランクインしている温泉地とともに紹介します。
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北海道
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福島
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県知事:内堀 雅雄
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温泉地:高湯温泉(同53位)、母畑温泉(同56位)、東山温泉(同73位)
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群馬
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栃木
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神奈川
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石川
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福井
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県知事:杉本 達治
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温泉地:あわら温泉
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静岡
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県知事:川勝 平太
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温泉地:熱海温泉(同20位)、修善寺温泉(同37位)、観音温泉(同46位)
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岐阜
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和歌山
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県知事:仁坂 吉伸
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温泉地:白浜温泉、南紀勝浦温泉
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兵庫
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島根
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県知事:丸山 達也
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温泉地:玉造温泉(同16位)
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愛媛
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県知事:中村 時広
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温泉地:道後温泉(同4位)
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熊本
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大分
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鹿児島
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県知事:塩田 康一
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温泉地:指宿温泉(同8位)、霧島温泉(同23位)
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温泉100選でTOP20に入る温泉地がある県の中で、山形(銀山温泉が同13位)、秋田(乳頭温泉郷が同14位)、新潟(月岡温泉が同14位)が今回の会には参加していませんでした。
山形は銀山以外にも、蔵王温泉(同30位)、あつみ温泉(同65位)、かみのやま温泉(同77位)とランクインしており、温泉地にある宿泊施設も高く評価されていることもあり、参加しているようなイメージがありました。
参加すべきだとも思いませんが、参加しない県(知事)の表明があったりしたら読んでみたい。
県のTOP3が全て30位までに入っているのが岐阜でした。
下呂の強さとともに、岐阜を最近ととも意識するようになりました。
大分はTOP2が10位内に入っており、さすが「温泉県」ですね。
その他
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対象となる温泉地は観光経済新聞による温泉ランキング「にっぽんの温泉100選2021」です。
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温泉地名は温泉100選に則っており、掲載はランキング順です。
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温泉地情報はスマートニュース、グノシー、dニュースといったニュースアプリで掲載された記事です。
最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございます。
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