観光経済新聞「にっぽんの温泉100選」から、各温泉地が仕掛けるさまざまなビジネス(アイデア)のニュースを『温泉地Biz+』と称して取り上げています。
地域活性、地方創生につながっていくことを期待しています。
温泉地名横のランキングは「にっぽんの温泉100選2021」のものです。
エリア別にこのnote記事で一覧を掲載しています。
兵庫|城崎(11位)
さすが城崎はいろいろな仕掛けを行っていますね。
城崎を含めて但馬の魅力をロサンゼルスでアピールするようです。
豊岡市によると、城崎を中心とした市内の国・地域別の外国人延べ宿泊者数は、新型コロナ流行前の2019年は①台湾約1万5100人②中国約1万800人③香港約6700人④タイ約5400人⑤米国約4900人だった。
米国は、友人同士や家族などの少人数旅行がほとんどで、国内全体と比べても豊岡市の伸び率が高く、比較的小規模な旅館が多い城崎温泉の特徴も考慮し、米国でのキャンペーンを決めた。
出典:『毎日新聞』記事
少人数の旅行が多いことからアメリカ(人)をターゲットにしています。
これは温泉地の宿泊施設利用状況の現在地からもマッチしていそうですね。
他のエリアでも残念ながら大規模よりも、小規模でこだわりのあるような宿泊施設が中心とならざるを得ない気がします。
企画を立案した老舗旅館「西村屋」はこちらです。
宮城|鳴子(21位)
鳴子の温泉水で日本酒を生産したという記事です。
金の井酒造の三浦幹典社長(60)は「とても滑らかでまろやかな酒になった。切れも良く、食事に合う」と太鼓判を押す。
温泉水には発酵を抑制する傾向があり、製造過程で工夫を重ねた。試飲会でも好評で三浦さんは「ワイングラスで飲むとより味わいが広がる」と勧める。出典:『河北新報』記事
香港に温泉水を輸出しているという企業との連携によるもので、連携して国外への販売拡大も狙うそうです。
温泉コンテンツ活用商品、海外販売をぜひ成功してもらいたいですね。
金の井酒造の「綿屋」はこちらです。
富山|宇奈月(47位)
黒部市でうなぎの特産化を図るプロジェクトが記事になっていました。
昨年度からうなぎの幼魚を放流を開始し、今年度からは宇奈月の温泉水を使った飼育も開始したそうです。
数年前からの水揚げ量の減少に加えて、新型コロナの影響により中国産の流通も滞り、今年もさらに高値になりそうな記事も見かけています。
すぐに結果が出るかはわかりませんがとても楽しみです。
「去年放流したウナギは定着の兆しが見えている。温かい温泉水を活用すれば成長も早く、ぜひ黒部のウナギを名産にしたい」とプロジェクトの成功を期した。
出典:『北國新聞』記事
すぐに結果が出るかはわかりませんがとても楽しみですね。
北海道|洞爺湖(48位)/山梨|河口湖(73位)
観光庁による補助事業の計画が発表になっていました。
この事業は、地域の魅力の持続可能性に来訪者も貢献できるような工夫を織り込んだサステナブルな観光コンテンツの推進のために、地域資源を適切に保全しながら利用するための施設改修・整備や設備・物品購入などに係る経費の一部を支援するもの。
出典:『トラベルボイス』記事
11プランのうち、温泉100選に係わる2地域が採択されています。
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上川町 林業を柱とした観光コンテンツ強化事業 北海道上川町
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一般社団法人 Reborn-Art Festival 三陸復興国立公園内牡鹿半島におけるサステナブルツアーの推進(体制構築と拠点整備) 宮城県石巻市
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一般社団法人関東観光広域連携事業推進協議会 「まぐろ文化サステナブルツーリズム」県立公園アウトドア拠点整備 神奈川県三浦市
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株式会社レークサービス 国立公園内の歴史的建造物群の高付加価値観光拠点化によるサステナブルツーリズムの実現 山梨県富士河口湖町 👉 河口湖(73位)
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一般社団法人しま・ひと・たから 世界自然遺産奄美大島のエネルギー・食・自然環境をイノベートする「伝泊」を核としたサスティナブルな地域づくり 鹿児島県奄美市
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瀬良垣ホテルマネジメント株式会社(ハイアット リージェンシー 瀬良垣
アイランド 沖縄) 「世界一サンゴに優しい村・恩納村を巡り、学ぼう!」 沖縄県恩納村
自然環境や歴史的建造物とともに温泉の魅力も外国人旅行者にアピールして、さまざまな魅力・コンテンツを感じてもらえるようになるとリピートにもつながりそうです。
静岡|稲取(49位)
その場でふるさと納税に協力できる自動販売機が東伊豆町の稲取に設置されたというニュースです。
自治体全体の返礼品が選べる自販機が旅館に設置されたのは全国で初めてだそうです。
自販機が設置された「稲取銀水荘」はこちら。
キンメダイやホテルの宿泊補助券などの返礼品をその場でもらえます。
お土産としても人気のキンメが含まれているのは嬉しいですね。
そして、その場で受け取るだけでなく、後日郵送の対応もしてくれるそうです。
鳥取|皆生(62位)
皆生で行われているイベントに出典するための屋台をレンタルするという記事です。
今回は以下の場所での出店になるようです。
集客コンテンツを充実させるための企画として面白いですね。
電気や水道代を含めてレンタル料は1日2,000円(屋台のみは1,000円)だそうです。
販売やサンプリングなど、いろいろな出店がありそうです。
通常の来客層情報は見つかりませんでしたので、ご興味のある方は皆生温泉旅館組合にお問い合わせください。
各温泉地を画像で紹介し、エリア別にYouTube動画にアップしています。
お時間がございましたらご参考にどうぞ。